ティエンヤオ・リュウさんのピアノリサイタルを聴いて〜17歳のピアニストが奏でるショパン〜

2026年08月14日 07:53

ティエンヤオ・リュウさんのピアノリサイタルを聴いて〜17歳のピアニストが奏でるショパン〜

こんにちは😊
川口市ピアノ教室の田中です。

昨日は、ずっと楽しみにしていたティエンヤオ・リュウさんのピアノリサイタルを聴きに、サントリーホールへ行ってきました。

ティエンヤオ・リュウさんは、2025年のショパン国際ピアノコンクールで第4位、協奏曲賞を受賞した17歳のピアニストです。

今回、初めて生で演奏を聴きましたが、一音目からすっと音楽の世界に引き込まれました。
しなやかで、音色の変化がとても豊か。そして、無理に音を作っている感じがなく、身体から自然に音楽が流れ出てくるような演奏でした。

プログラムは、ショパンの「雨だれ」「葬送」「子守歌」「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」「マズルカ」「舟歌」、そして「お手をどうぞ」による変奏曲など。


この日の東京は雨。
そんな日に「雨だれ」から始まったことも、なんだかぴったりで、最初からショパンの世界に引き込まれていきました。

特に印象に残ったのは、絶妙なピアニッシモと豊かな左手の響き。
小さな音なのにホールいっぱいに音楽が広がっていくようで、音量ではなく「音色」で表現することの素晴らしさを改めて感じました。

「葬送」では深い表現を聴かせ、「子守歌」では美しく自然に歌うような演奏。
後半の「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は、若さあふれる躍動感がとても魅力的でした。
マズルカではショパンらしい歌心が感じられ、「舟歌」の重音のパッセージも驚くほど滑らか。
最後の「お手をどうぞ」による変奏曲は、場面ごとに表情が変わり、まるでオーケストラを聴いているような感覚になるほど。長い曲ですが、あっという間に感じる素晴らしい演奏でした。

そして、使用されたピアノはファツィオリ。
芯のある音色の中に、深み、軽やかさ、輝きがあり、ティエンヤオさんの自然で瑞々しい音楽をさらに引き立てているように感じました。

アンコールでは「華麗なる大円舞曲」、前奏曲Op.28-23、24、そしてノクターンOp.62-1。
個人的には、前奏曲が聴けたことがとても嬉しかったです。特に24番の滑らかで清らかなパッセージが印象に残り、今でも耳に残っています。

17歳という若さで、これほど深く自然な音楽を聴かせてくれるティエンヤオさん。

ピアノを学ぶ生徒たちにも、ぜひいつかこんな素敵な演奏を聴いてほしいなと思いました。

楽譜を正確に弾くことだけではなく、音色や響き、フレーズの歌い方、そして「自分の音楽をどう表現するか」。
今回の演奏を聴いて、ピアノを弾く上で大切なことを改めてたくさん感じることができました。

これから10年、20年と、どんな音楽家へと成長していくのでしょう。
理想を追い求めながら、謙虚に音楽と向き合うティエンヤオさんのこれからを、長く応援していきたいと思います。

またいつか、さらに進化したティエンヤオさんの演奏を聴ける日を楽しみにしています。

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