ショパンコンクール1次予選を聴いて

2025年10月09日 13:36
カテゴリ: ピアノの事

ショパンコンクール1次予選を聴いて

こんにちは😊

10月に入り、いよいよショパン国際ピアノコンクール2025が始まりました。
世界中の若きピアニストたちが、ショパンの音楽を通して自分の個性と表現を競い合うこの大会。
毎回、聴くたびに胸が高鳴ります。

1次予選では84名の中から40名が通過し、日本からは5名の方が2次予選へと進まれました。
日本勢の活躍を誇らしく思うと同時に、世界のレベルの高さにも改めて感動しました。

 YouTubeで聴いた印象

今回もYouTube配信で多くの演奏を聴かせていただきましたが、
中でも イ・ヒョクさん の演奏は、個人的にとても心に残りました。
音の一つひとつに明確な意思と熱がこもっていて、繊細さと情熱が共存する世界。
ショパンの詩のような音楽を“生きている音”で描き出すようで、
気づけば何度も繰り返し聴いていました。

日本勢の中では、
牛田智大さん の音の美しさと表現の深さに改めて感服しました。
音色そのものに品格があり、内面からにじみ出る音楽に心が引き込まれます。

そして 桑原志織さん の安定感のある演奏も印象的でした。
どんな瞬間も落ち着いていて、音の粒立ちやフレーズの流れが自然で美しい。
経験に裏打ちされた確かな音楽性に心を打たれました。

さらに、今回最年少の 中島結里愛さん(15歳) の演奏もとても印象に残りました。
若々しく可憐で、純粋な音色がホールいっぱいに広がり、音楽そのものをまっすぐに楽しんでいる姿がとても素晴らしかったです。
年齢を超えた表現力に、これからの成長が本当に楽しみです。

🌸 これからのステージへ

2次予選からは演奏時間も長くなり、より自由な選曲で個性が問われるステージに。
ここからが、まさに各奏者の真価が発揮される場となります。
日本勢5名をはじめ、世界中のピアニストたちの音楽がどんな新しい感動を届けてくれるのか、今からとても楽しみです。

🎶 おわりに

コンクールを通して改めて感じたのは、
“音楽は競うものではなく、心で感じ合うもの”ということ。
それぞれのピアニストの人生や想いがショパンの旋律を通して交わり、
今年もたくさんの感動と刺激をもらいました。

レッスンでも「自分の音を大切に育てること」を改めて伝えていきたいと感じました。

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